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サンフレッチェ広島 新スタジアム問題で他の候補地も再検討へ 4者会談で一致 / 中央公園が“折衷案”として浮上 /「最高のスタジアム」を生む設計技術の革新 [Cancha スタジアム]

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サンフレッチェ広島が目指している新スタジアム

サンフレッチェ広島 スタジアム問題 3者が会談 来週にも4者で調整方針

毎日新聞
競技場問題、3者が会談 来週にも4者で調整方針 /広島
2016年8月5日 

 広島市内で建設が検討されているサッカースタジアムについて、湯崎英彦知事、松井一実・広島市長、深山英樹・広島商工会議所会頭の3者が4日、同市役所で会談した。サンフレッチェ広島の久保允誉会長を加えた4者会談開催に向けた事前協議。早ければ来週にも4者会談を開く方向で調整する方針を確認した。サンフレは取材に対し、3者側の方針を歓迎し、早期に4者会談に臨む意向を示した。

 会談は非公開。終了後に深山会頭が報道陣の取材に応じた。新スタジアムを巡っては、今年3月にサンフレが旧広島市民球場跡地(中区)を建設地とする独自案を公表。4者のトップ会談を求めるサンフレに対し、広島みなと公園(南区)を優位として事務レベル協議を優先させたい3者側との間で議論が進んでいなかった。

 深山会頭は状況の打開策として、「第3の候補地」の検討も視野に入れていると明らかにした。中央公園自由・芝生広場(中区)が浮上している。ただ、立地上の制約などから、官民でつくる検討協議会で最終的な候補から外れた経緯がある。【石川裕士】


広島新スタジアム
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-07
 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-08-08




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sanspo
広島、新スタジアム問題で他の候補地も再検討へ 4者会談で一致
2016.8.10

 建設地を巡って議論が平行線をたどっている広島の新サッカースタジアム問題について「旧広島市民球場跡地」を要望するJ1広島の久保允誉会長と、港湾部の「広島みなと公園」を推してきた県の湯崎英彦知事、市の松井一実市長、広島商工会議所の深山英樹会頭が10日、市内で会談し、二つの案にこだわらず、他の候補地を含めて再検討することで一致した。

 会談後、報道陣の取材に応じた深山会頭が明らかにした。4者それぞれで候補地を再考した上で早期に再び会談し、方向性を決める方針。深山会頭は「今まで対立、膠着状態が続いてきた。きょうは意義のある会合だった。建設は機運が高まっているうちにめどを付けたい」と話した。

 建設地は3月中に結論を出す予定だったが、公園案に反発したクラブが球場跡地に建てる独自案を発表し、久保会長が4者トップ会談の実現を求めていた。


山陽新聞デジタル
広島市のサッカー場候補地を再検討 4者会談 みなと公園優位取り下げ
2016年8月10日

 広島市のサッカースタジアム建設を巡る問題で、知事、市長、広島商工会議所会頭の作業部会側の3者に、J1・サンフレッチェ広島の久保允誉会長を含めた初の4者会談が10日、同市中区の広島商工会議所で開かれた。3者がこれまで示してきた広島みなと公園(南区)優位の位置づけを取り下げ、サンフレッチェが推す球場跡地(中区)に加え、新たな候補地を再検討することで合意した。

 久保会長が切望してきた4者会談は約1時間、非公開で行われた。深山英樹会頭によると、会談で3者は「(有識者を交えた)検討協議会の意見を踏まえた、みなと公園案を尊重する必要がある」という考えを示した一方、久保会長も「球場跡地がベスト」という従来通りの意見を主張。ただ「今の状態では前に進めない」として、新たな候補地について3者とサンフレッチェ側で意見を出し合うことにしたという。

 新たな候補地には、検討協議会で議論された広島中央公園(中区)など当初の9案が参考になる見込み。深山会頭は「従来の2案を白紙にするということではない」とした上で、次回会談の時期について「早急に意見交換の場を持ち、今後の方向性を打ち出したい」と述べた。


フットボールチャンネル
広島スタジアム問題、中央公園が“折衷案”として浮上。行政、クラブ首脳陣が会談
2016年7月16日

 サンフレッチェ広島の新スタジアム候補地として、広島市内にある広島中央公園が浮上した。広島商工会議所の会頭とサンフレッチェの久保允誉会長が大阪市内で今週会談し、そこで同公園の案が出た。

 今年3月、サンフレッチェは新スタジアム『ヒロシマ・ピース・メモリアル・スタジアム(仮称)』の構想案を発表した。クラブ側は旧広島市民球場跡地を希望していたが、広島みなと公園を推す行政との意見が平行線を辿っていた。

 中央公園はもともと候補地の1つであったが、市営住宅が隣接するなど住宅地として近いことから見送られていた。だが、サンフレッチェが当初希望していた旧広島市民球場跡地から徒歩5分ほどの距離にあり、駅からも近いことからアクセスも良い。

 さらに、現在はイベントなどで年に数回使用されているだけで、“余っている土地”とも言える。地元住民からは「中心部に近く、利用しやすい」という声も挙がっている。

 広島県・市の行政は宇品地区にある広島みなと公園を候補地に推していたが、土壌問題や物流業界からの反発があった。宇品地区にスタジアムが建設されることで広島への物流が不便になることから、他県からも強く批判されていたという。

 進展した背景には、首長の焦りもある。松井一實市長は任期満了で退任の意向だが、湯崎英彦県知事は来年に選挙を控えており、また国政に出るのではという噂もある。

 スタジアム建設問題以外でも目立った成果を挙げていないことから、何らかの見える形での成果がほしいところだという。

 また先月、アメリカのオバマ大統領が広島市を訪問したことも影響している。行政側はそれを理由に旧市民球場跡地での建設をより避けるようになった。後出しじゃんけんとの批判もあったが、旧市民球場跡地での交渉はますます難航することが予想される。

 それだけに、今回の中央公園は着地点を見出すための折衷案となるかもしれない。これをもって、サンフレッチェ、県、市、商工会議所の四者会談の実現を目指す。暗礁に乗り上げたかに見えた新スタジアム建設は、ようやく進展の兆しが見えた。

(取材・文:フットボールチャンネル現地取材班)



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広島市 広島中央公園 MAP
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よく分かっていない人は長いけど読んでみて下さい。

週プレNEWS
サンフレッチェ広島vs地元自治体の新スタジアム建設バトル。地元住民の大多数は市民球場跡地案を支持するも…
2016年4月27日

「ただの“サッカーいじめ”だ」「ここまでひどい扱いを受けるなら、もはやホームタウン移転も視野に入れるべき」ーー。

サポーターの間ではそんな過激な発言まで飛び交っている。過去4シーズンで3度の優勝を誇るJリーグの雄、サンフレッチェ広島が新ホームスタジアムの建設候補地をめぐり、地元行政と激しく対立。果たして、広島で何が起きているのか!?

まず経緯を簡単に説明しておこう。2012年、サンフレッチェは後援会、広島県サッカー協会の3者で、市中心部からのアクセスが悪く、老朽化も目立つ現在のエディオンスタジアム広島に代わる新競技場建設のための要望書を広島県と広島市に提出。翌13年には県、市、県商工会議所、県サッカー協会による「サッカースタジアム検討協議会」が発足した。

ところがこの協議会では、使用する当事者のサンフレッチェや県サッカー協会からの参加委員が、当初からJR広島駅に近い旧広島市民球場跡地での建設を希望していたにもかかわらず、なぜか一部委員が建設地を海沿いの字品(うじな)地区の広島みなと公園にすべく、議論を強引に誘導した。

結局、2ヵ所を併記する形で14年末に最終報告書がまとめられたのだが、そこにはみなと公園案のほうが50億円ほど安く建設できて有利だと示されていた。

ただ、この数字にはトリックがあった。みなと公園は広域防災拠点となっており、スタジアムを建てるとなると、代替地を確保しなければならない。ところが、そのコストはみなと公園案の建設費に含まれていないのだ。

さらに、最終報告書で試算された両案のスタジアムは3万人収容となっている。市民球場跡地周辺には建造物の高さ制限があって、3万人規模の競技場を造るとなると地盤の掘り込みが必要になり、それにかかるコストが上乗せされるため、市民球場案は建設費がかさむというのが報告書の指摘だ。

しかし、サンフレッチェや県サッカー協会からの参加委員は協議会において、2万7千人収容程度で十分であり、その規模だと掘り込みの必要がない分、低コストで済むと一貫して訴えていたのだ。

これだけでも公平な検討がなされていないことがわかろうというものだが、昨年7月には県知事、市長、商工会議所会頭の3者会談でみなと公園案が優位だと確認されるなど、行政側ではみなと公園での建設が既定路線であるかのような流れが見え始めるようになった。さらに今年に入ると、サンフレッチェが蚊帳(かや)の外に置かれたまま、3月末までに候補地が正式決定されるとの報道まで出てしまう。

事ここに及び、危機感を募らせたサンフレッチェは3月3日、独自のスタジアム建設案を発表した。

仮称は「Hiroshima PeaceMemorial Stadium」。収容人数は約2万5千人。この規模だとコンパクトに造れるので掘り込みの必要はない。しかも、県や市からの出資、つまり税金を一切仰がず、サンフレッチェの久保允誉(まさたか)会長個人と、久保会長が代表取締役であるメインスポンサーのエディオンが拠出する40億円と寄付金を募る形で建設費用を賄(まかな)うという。

外観上の最大の特徴は、アウェーゴール裏のスタンド上部が取り除かれ、スタジアム内から原爆ドームが見えるようになっている点。仮称の中にもあるとおり、スタジアム構造自体に平和へのメッセージが込められているのだ。

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併せてサンフレッチェは会見で、みなと公園案の場合、その莫大な年間使用料のため、クラブが2年で債務超過となることは確実であり、仮にみなと公園に新スタジアムが造られても、フランチャイズとして試合に使用する考えはないと明言した。

この鮮やかなカウンターパンチによって、県、市、商工会議所は、予定していた3月中の建設地決定を延期せざるを得なくなってしまった。 現在、サンフレッチェの久保会長は建設地の迅速な最終決定のため、自身と県知事、市長、商工会議所会頭による公開の4者会談を申し入れている。しかし、県知事や市長は、まずはサンフレッチェ側が独自案の具体的根拠を示さければ会談には応じられないと、ここでもやはり平行線をたどっている。

そんな状況の中、週プレは広島を訪れ、あらゆる場所で地元住民の声を幅広く集めてみた。まずは、渦中のみなと公園にて…。

「毎年夏にこの辺りで花火大会が開かれるんですが、その時はハンパない混み方。大会終了後は市電(路面電車)をいくら増便しても乗客をさばききれず、結局、広島駅まで2、3時間かけて歩くほうが早かったりするんです。そんな所にサッカー場を造っても、毎試合後に地獄になるのは目に見えてますよ」(中年サラリーマン)

地元の港湾物流業者は、以前からみなと公園案に反対していた。彼らにとって、スタジアム建設は文字通りの死活問題のようだ。

「みなと公園は、広島港の目と鼻の先。しかも幹線となる道路は1本しかなく、今でさえ港に出入りする荷物を運ぶトラックで周辺道路は慢性的な渋滞なんです。そこへ試合のある日はマイカーやシャトルバスが一気に押し寄せるわけですから、車はまるで流れなくなります。物流業界では、予定通りに荷物が運べなかった場合は違約金が発生します。勝手にサッカー場を造られても大迷惑なんです」(港湾関係者)

この日はプロ野球の広島対巨人戦が行なわれていた。マツダスタジアム近くの居酒屋で、カープファンにサンフレッチェの新スタジアム問題について聞いてみた。

「カープはもう25年も優勝しとらんのに、マツダスタジアムみたいなええ球場を造ってもろた。サンフレッチェは4年間に3回も日本一になっとるのに、満足のいくスタジアムがないのはちょっと間違っとりゃせんか。好きな場所に好きなスタジアムを造ったらええんじゃ。市長も確か、『(サンフレッチェが)3回優勝したら造る』とゆうとったはずじゃろ」(イイ感じにでき上がっていたカープファン)

旧市民球場跡地に程近い「広島本通商店街」でも各商店主の意見を聞いたが、「市民球場がなくなって近辺の人通りが減り、商店街も寂しくなった。みなと公園に造るぐらいならここに建ててほしい」(ある商店主)といった声が大部分だった。

★サンフレッチェ案賛成派が多数を占める中、地元行政が「みなと公園」案に固執する理由とは? 明日配信予定の後編では広島県と広島市の担当者を直撃! そちらもぜひお読みください。

(取材協力・撮影/ボールルーム)


週プレNEWS
泥沼化するサンフレッチェ広島の新スタジアム建設問題。自治体側はなぜクラブと市民が推す「市民球場跡地案」を排除するのか?
2016年4月28日

過去4シーズンで3度の優勝を誇るサンフレッチェ広島が新ホームスタジアムの建設候補地をめぐり、地元自治体行政と対立している。その経緯は前編記事で詳しく伝えた。

広島市と広島県が推すのは海沿いの「広島みなと公園」。市の中心部からの移動はシャトルバスを想定するも、「幹線道路が1本しかなく、今でさえ港に出入りするトラックで周辺の道路は慢性的な渋滞。試合開催日にマイカーやシャトルバスが押し寄せると車はまるで流れなくなります」など、地元住民の多くが難色を示している。

一方、サンフレッチェ広島が示した案は、旧広島市民球場跡地。国有地であるため使用に当たっては一定の規制があるものの、JR広島駅前から路面電車で10分程度、徒歩でも20分圏内とアクセスがいい。「市民球場がなくなって近辺の人通りが減り、商店街も寂しくなった。みなと公園に造るぐらいなら、ここに建ててほしい」(ある商店主)といった声も多く、地元住民は大部分がこちらを支持しているようだ。

だが、市や県はサンフレッチェを蚊帳(かや)の外に置き、半ば強引に「みなと公園」案を推し進めようとしている節がある。地元行政は今後、両候補地をどのような物差しで検討していこうと考えているのだろうか? 広島県庁の作業部会窓口である、都市圏魅力づくり推進課の担当者はこう言う。

「スタジアムの使用は、Jリーグの試合で年間20~30日程度。残りの日は芝の養生の問題もあってあまり施設を活用できず、採算が合わないでしょうから、周辺の施設で儲(もう)けるとか、いろいろ方策を考えないと」

だが、こうした前提の立て方に対し、広島在住のサッカーライター、中野和也氏は同意できないという。

「現在、旧市民球場跡地はグルメイベントなどに使用されていますが、サンフレッチェ案では試合日以外にもコンコースを開放し、例えばランニングコースや飲食店を作ってにぎわいの場を創出しようとしています。また、ピッチの上に樹脂製のパレットを敷きつめれば、芝を傷めずにさまざまな催しに使用することが可能なのはスタジアム管理者の常識。特に旧市民球場跡地は立地がいいので、コンサート会場をはじめ、引き合いが多いでしょうね。だから、今以上にイベントで利益を生み出せる可能性大なんです」

一方、サンフレッチェの久保会長が呼びかけている、県知事、市長、商工会議所会頭を交えた4者会談がなかなか実現しない理由については、広島市役所の作業部会窓口であるスポーツ振興課の担当者がこう説明する。

「3月3日に久保会長が独自案を発表された後、われわれ作業部会は3月8日にサンフレッチェさんを訪ね、両候補地の建設案や実現可能性調査などの結果をすべてお渡ししています。それに対し、サンフレッチェ案の詳細な情報をまずは作業部会に伝えていただき、事務方同士で互いの案をすり合わせ、理解をした上で、必要とあればトップ会談を実施したいのです」

しかし、サンフレッチェの企画広報部担当者は、呆(あき)れた様子でこう反論する。

「8日に受け取った資料は、我々の発表に先回りするかのように、2月19日に作業部会が突如開いた会見で発表したものです。だから、我々もすでにその資料は入手していました。しかし、そこには各候補地でスタジアムを建設する際、どこからいくら調達するのかという金額さえ記載されていないし、旧市民球場跡地案の収容人数は3万人のまま。資料を持ってきた作業部会の方にそれを尋ねると、『3万人の収容はもう動かせない』と言うんです。

そんな相手に我々のプランの詳細を渡しても、どのように利用されるかわからないし、そもそもサンフレッチェがどんなスタジアムを建てたいのかについては、データ的な裏づけも含め、ホームページ上ですべて公開しています。これ以上、何を教えろというんですか?」

この堂々巡り、いかに決着をつければいいのか?

「行政の側は、なぜ旧市民球場跡地案を頑(かたく)ななまでに排除しようとするのか、逆になぜ問題が山積みのみなと公園にスタジアムを建てるべきと考え、そのスタジアムは具体的にどのようなプランで造られるのかについては何も発信していません。行政側は自分たちのビジョンをはっきり示し、堂々と論陣を張ってサンフレッチェと渡り合えばいいじゃないですか。密室での審議ではなく、県民、市民の誰にでもわかる、オープンな議論にしてもらいたいんです」(前出・中野氏)

幸い、風向きは変わりつつある。サンフレッチェ案の発表後、どうやら県庁や市役所にスタジアム建設に関する声が続々と寄せられているようで、作業部会の姿勢が以前とは違ってきているのだ。

「3万人という収容人数にサンフレッチェさんが不満を抱いていたことは我々も認識しています。それに対して作業部会の側が3万人にこだわっていては、いつまでも話が平行線なので、サンフレッチェ案の情報提供をしてもらった上で、柔軟に対応したいと考えています」(県・都市圏魅力づくり推進課)

「せっかくスタジアムを造るのなら、皆さんに喜んでもらえるものをと行政の側も思っています。ギスギスした対立の構造はこちらも望んでいません。サンフレッチェさんと一緒にやっていきたいんです」(市・スポーツ振興課)

となると、残るは行政トップの決断のみ。4者会談の実現に向け、どうする、湯崎英彦県知事? どうする、松井一實市長?

(取材協力/ボールルーム)



《改修》
キンチョウスタジアム(大阪市 長居公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-01
あきぎんスタジアム ( 秋田市 八橋運動公園 )http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《建設決定》
大阪新スタジアム(吹田市 万博記念公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-16
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28
長野新スタジアム(長野市 南長野運動公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26
                     http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-26
京都亀岡スタジアム (亀岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02
北九州小倉新スタジアム (北九州市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
今治 新スタジアム(今治市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-11-27
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《構想》
広島新スタジアム (広島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-07
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-08-08
山形新スタジアム (山形市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-05-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22
富山新スタジアム (富山市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
沖縄新スタジアム (那覇市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
相模原新スタジアム (相模原市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22
清水新スタジアム (静岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-07
長崎新スタジアム (長崎市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
甲府新スタジアム (甲府市)
徳島新スタジアム (徳島市)
福島新スタジアム (福島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-13
沼津新スタジアム (沼津市)
名古屋新スタジアム(名古屋市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
               http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
八戸新スタジアム (八戸市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
松本新スタジアム (長野県松本市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22
札幌新スタジアム (北海道)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《検討》
大宮新スタジアム (さいたま市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30
築地新スタジアム (東京都江東区)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15

《海外》
ウェストハム オリンピックスタジアムへ移転 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-19
ヘルタ・ベルリン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
バルサ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
ローマ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-18
ミラン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-02-06
ボカ新スタジアム  http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13



スポーツイノベイターズ オンライン
「最高のスタジアム」を生む設計技術の革新 アラップ・トータルデザインの舞台ウラ
2016/08/04 00:00

髙松謙伍=アラップ

出典: 日経アーキテクチュア、2016年 3月 18日 00:00
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 選手と観客の一体感、視線の確保、避難、搬入、メンテナンス、周辺環境との調和や意匠性など、スタジアムの設計には、そのスケール感ゆえの多くの特別な配慮が要求される。今回は、世界の著名なスタジアムの事例を盛り込みながら、スタジアムの特殊な要件を3次元モデル化して検証可能としたソフトウェアと、その設計手法を紹介する。(菊地雪代= アラップ)

 都市のランドマークとなるスタジアム。斬新な外観デザインに注目が集まるが、スタジアムの醍醐味はそれだけではない。いったんスタジアムの中に入ると、数万人の興奮と熱気に包まれる。地響きのような大歓声と同時に、心の底からエネルギーが湧き上がる。観客とプレーヤーの一体感を生むために要となるのがボウル(すり鉢状の観客席)の設計だ。スタジアムデザインの最前線を紹介する。

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アリアンツアリーナ(ドイツ・ミュンヘン)
2003年竣工
サッカー専用競技場

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北京国家体育場(中国・北京)
2008年竣工
サッカー・陸上競技の総合競技場

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シンガポール・スポーツ・ハブ(シンガポール)
2014年竣工
サッカー・ラグビー・クリケット・陸上競技の総合競技場

観客とフィールドの距離

 ボウルの設計において重要となるポイントの1つは、観客席とフィールドの距離の近さである。観客とフィールドにいるプレーヤーの距離が近いほど臨場感を得ることができるからだ。この距離は、使用目的とされる競技種目で条件が異なる。

 サッカー専用スタジアムであれば、何万人もの観客とプレーヤーとの一体感を図るために、フィールドにできるだけ近いところから観戦できるように設計される。陸上競技との併用となれば、フィールドの外側に陸上トラックが配置されるため、陸上トラックよりも外側に観客席が設けられる。

 例えば、 「シンガポール・スポーツ・ハブ」はサッカー、ラグビー、クリケット、陸上競技のいずれの大会も開催できるように計画された世界で唯一のスタジアムである。各競技種目によって最適な座席配置となるように可動座席を3万席設置することにより、サッカーフィールドに最短距離で12.5mまで近付けることを実現した。

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サッカーモード

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クリケットモード

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陸上モード

座席数と座席間距離

 もう一つの重要なポイントは、座席数と座席間の距離である。席幅を狭めて座席数を最大にした場合、収容人数が増えることにより収益性は上がるかもしれないが、観客の快適性を損なう。また、満員の状態でも楽に観客が出入りでき、災害時に安全に避難できるように座席エリアの通路幅の確保も必要になる。

 さらに、いかなる座席からもフィールドが見渡せるように観客席の視線(サイトライン)を確保することも欠かせない。サッカーフィールドのコーナーエリアや、陸上トラックの外側レーンを、すぐ前の観客たちの頭上を越えて見ることができるように座席の傾斜角度を決める。

 傾斜角度を大きくとると、視線が確保しやすくなり、フィールドまでの直線距離も短くなる。一方で、ボウルの最高高さが高くなるため、高さ制限などの敷地条件との調整が必要になる。スタジアム周囲の歩行者から見るスタジアムの圧迫感にも影響を与える。

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観客席のサイトラインの分析例(資料:Arup)

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観客席のサイトラインの比較例。左図では前席の頭が邪魔をしてコーナーエリアが見えないのに対し、右図ではコーナーエリアのプレーヤーとボールが見える(資料:Arup)

20を超える世界のスタジアムを実現

 これらのポイントを押さえて効率よく設計するためのツールとして、アラップが開発したソフトウェアが「Stadium Generator」(StaG)だ。観客席の設計・最適化をパラメトリックに行えるもので、ボウルデザインの設計技法を高度なプログラミングに組み込むことで、多様な条件に適合する3次元形態の生成が可能となる。

 アラップは、オリンピックスタジアムや水泳競技場などを含むスポーツ施設のマスタープラン、意匠、構造、環境・設備、ファサードの設計のみならず、スポーツ照明、セキュリティー、歩行者の避難流動、IT(情報技術)など様々な技術コンサルティングを行い、それらの専門技術を統合して設計を行っている。過去に20を超えるスタジアムの設計・技術コンサルティングを手掛けるなかで、要となる観客席の設計で専門的な知見を活用してきた。

 StaGはこれまで、ドイツ・ミュンヘンの「アリアンツアリーナ」(2003年竣工)、中国・北京の「北京国家体育場」(2008年竣工、通称「鳥の巣」)、シンガポール・スポーツ・ハブ(2014年竣工)などの設計で活用。10年以上の年月をかけて、その都度改良を加えてきた。

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アラップが設計に関わったスタジアムプロジェクト(構造設計のみを担当したプロジェクトも含む)。サッカー専用、ラグビー専用、総合競技場などがあり、収容人数は約9000席から10万席まで多様である(資料:Arup)

瞬時にビジュアル化できる

 StaGは、座席幅、奥行き、段床、観客の出入り口、通路、選手の入場口や搬入口、フェンスや手すりの位置などの情報を数値化し、幾何学的な条件として扱い、条件を変更することですり鉢状の3次元モデリングを行うことが可能なツールである。

 複雑な要求や、度重なる調整事項に迅速かつ柔軟に対応するため、60を超えるパラメータと基本的な3次元形態の情報を入力し、瞬時にビジュアル化する。

 StaGを用いることで、従来の手法である2次元CADとExcelなどの表計算ソフトを用いた数値計算で行う検討では困難であった3次元形態のモデリングと、全観客席のサイトラインがパラメータを変更するだけで同時に分析可能となり、様々な条件を満たす計画案の絞り込みが容易になる。

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StaGを使ったボウルの最適化の例(資料:Arup)

スタジアム専門家と建築家、エンジニアの共同作業

 ボウルの形態は、観客席の配置のみならず、敷地条件、周辺への影響、観客席を覆う屋根の形状、天然芝への日射の確保などの制約と照らし合わせることによって決まる。建築計画、構造・環境性能など互いに関係し合うこれらの多様な条件に適合する案は、1つとはならず複数生まれる。

 その相互関係を把握し、複数あるオプションを相対的に比較しながらパラメーターを調整することで、最適解を導き出す。StaGによって生成したボウル形状とそれを覆う屋根、コンコースなど平面計画との関係性を効率的に比較検討することで、スタジアム全体への影響を検証していく。

 これらの条件整理と結果の判断は、数々のスタジアム設計経験を持つ専門家と建築家、エンジニアとの共同作業によって行われる。3次元CADを単なる形をつくるツールに留めるのではなく、構造や環境・設備、ファサードなどいかに様々なエンジニアリングをそこに統合するかがスタジアムデザインの鍵となる。

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KASC Stadium(キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム、2004年竣工。サウジアラビア北部にある約6万席収容のスタジアム)。ボウルを覆う屋根とファサードを統合したパラメトリックモデリング(資料:Arup)

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ボウルの構造解析モデルの生成例。StaGにより生成した3次元形態をもとに柱や梁を配置し、自社開発の構造解析ソフト(GSA)と連動するプログラム。床の重量や、地震力、風圧力などの条件をプログラミングしておくことでボウルの形態の変更に対し迅速に対応できる(資料:Arup)

 StaGは、今やアラップが世界中で手掛けるスタジアムやスポーツ施設の設計ツールとして欠かせないソフトとなりつつあり、今後更なる進化が期待される。

 スタジアムに限らず建物全般の設計プロセスのなかで、様々なエンジニアリングを統合し多面的に協調しながら具現化することで、独創的なアイデアが生み出される。新しいことに挑戦しようと思う好奇心と情熱が不可能を可能にする。総合エンジニアリング会社のチームワークが成せる技である。




《改修》
キンチョウスタジアム(大阪市 長居公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-01
あきぎんスタジアム ( 秋田市 八橋運動公園 )http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《建設決定》
大阪新スタジアム(吹田市 万博記念公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-16
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28
長野新スタジアム(長野市 南長野運動公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26
                     http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-26
京都亀岡スタジアム (亀岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02
北九州小倉新スタジアム (北九州市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
今治 新スタジアム(今治市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-11-27
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《構想》
広島新スタジアム (広島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-07
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-08-08
山形新スタジアム (山形市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-05-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22
富山新スタジアム (富山市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
沖縄新スタジアム (那覇市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
相模原新スタジアム (相模原市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22
清水新スタジアム (静岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-07
長崎新スタジアム (長崎市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
甲府新スタジアム (甲府市)
徳島新スタジアム (徳島市)
福島新スタジアム (福島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-13
沼津新スタジアム (沼津市)
名古屋新スタジアム(名古屋市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
               http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
八戸新スタジアム (八戸市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
松本新スタジアム (長野県松本市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22
札幌新スタジアム (北海道)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《検討》
大宮新スタジアム (さいたま市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30
築地新スタジアム (東京都江東区)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15

《海外》
ウェストハム オリンピックスタジアムへ移転 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-19
ヘルタ・ベルリン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
バルサ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
ローマ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-18
ミラン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-02-06
ボカ新スタジアム  http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13










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