SSブログ

バルサの新スタジアムは日本の設計事務所! / ヘルタ・ベルリンが新スタ建設計画へ / 専用スタジアムの増加.成長著しい米MLSについて知っておきたい10のトピック [Cancha スタジアム]

Barca CAMP NOU
camp_nou-0997.jpg
カンプ・ノウの全面改築

GOAL
現地紙も日本語の見出しで歓迎 日本企業のバルサ本拠地改修デザインに「エレガント」
2016年3月9日

リーガエスパニョーラのみならず世界的に名門として知られるバルセロナの本拠地カンプ・ノウの全面改築設計を、日本の建築設計事務所が請け負うことになった。スペインでも、この決定は好意的に受け止められているようだ。

20160309-00000006-goal-000-2-view.png
日本企業による新カンプ・ノウの設計を、『スポルト』は1面で報じた(同社のHPから)

バルセロナのホームとして知られるカンプ・ノウは、改修されることが2014年に決められていた。新スタジアム建設ではなく、財政面なども鑑み、伝統のスタジアムをリノベーションしていくことになっている。このプロジェクトを日本企業の日建設計が現地設計事務所とともに担うことになると、現地で報道された。

スペイン『スポルト』は、このニュースを1面で報道。日本語で「新カンプ・ノウ」と大きな見出しを打ち、新たなスタジアムのイラストとともに派手に報じている。

また、スペイン『バングアルディア』は、日建設計によるデザインが「オープンでエレガント、落ち着きがあり時代に流されず、地中海的で民主主義的」であり、コンペを勝ち抜いたと報じた。今回の決定は、これから公式に発表されるという。

『バングアルディア』によると、国際コンペとして数週間をかけて8つの最終候補が審査され、日建設計のものが選ばれたという。観客席には全面屋根がつき、収容人数は10万5000人にまで拡大する。工事は2017-18シーズンから始まり、2021-22シーズンの完成を見込んでいる。

日建設計はこれまで、新潟のビッグスワンやカシマサッカースタジアムといったサッカースタジアムをすでに手掛けてきた実績がある。また、さいたまスーパーアリーナなどのアリーナの建設にも携わっている。




camp_nou-6890.jpg
現在のカンプ・ノウ
camp_nou-fgjn54.jpeg




Sexy473.jpg



フットボールチャンネル
バルサの新スタジアムは日本の設計事務所! 新カンプ・ノウ計画に日建設計が選出
2016年3月9日

 バルセロナの新スタジアムは日本の設計事務所となるようだ。8日、バルセロナはクラブ公式サイトにて新カンプ・ノウ計画について発表した。

 新カンプ・ノウ計画の陪審員は設計に日本の総合設計事務所「日建設計」を選出した。同社はバルセロナの「ホアン・パスクアル-ラモン・アウジオ」設計事務所とコラボレーションして今回の新スタジアム設計にあたる。

 日建設計1985年に日本初の屋根付野球場である「東京ドーム」の設計を担当。以後、京セラドーム大阪、さいたまスーパーアリーナといった日本を代表するスタジアム、アリーナを設計してきた。

 現在、バルセロナの本拠地であるカンプ・ノウは世界最大級の収容人数9万9354人を誇る。これを収容人数10万5000人まで拡張する全面改装を 2017年から2021年まで行なうことが決定された。また、新カンプ・ノウは屋根が設置されることで観戦体験の向上が期待されている。

 昨季リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグの三冠を達成し、昨年12月のクラブ・ワールドカップでは世界一に輝いたバルセロナ。世界最高のサッカークラブの一つでもある同チームの新たな劇場に期待が集まりそうだ。



camp_nou-160309.jpg

camp_nou-0997.jpg

camp_nou-577.jpg

camp_nou-5716.jpg


中日スポーツ
バルサの新スタジアムは日本の設計事務所! 新カンプ・ノウ計画に日建設計が選出
2016年3月30日 紙面から

 【ロンドン原田公樹】24日に68歳で死去したサッカーの伝説的選手、ヨハン・クライフさんの古巣バルセロナ(スペイン)が、本拠地カンプノウの名称を「クライフ・スタジアム」へ変更することを検討している。29日にスペイン紙スポルトなどが報じた。

 クライフさんの死を悼み、バルセロナは本拠地でイベントを開催。現在も献花スペースなどを訪れる人の波は途絶えず、ファンから本拠地を「クライフ・スタジアム」に変更してほしい、という要望が高まっているという。バルセロナは近く役員会を開き、対応を検討するという。

 クライフさんは現役時代、リーグと国王杯で優勝。監督としてはリーグ4連覇や欧州チャンピオンズカップ(現欧州CL)優勝など11のタイトルを獲得した。

 これとは別にオランダ協会のファンプラーグ会長も、クライフさんの古巣アヤックスの本拠地アムステルダム・アレナを「ヨハン・クライフ・アレナ」へ名称変更する考えを明らかにしている。



《改修》
キンチョウスタジアム(大阪市 長居公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-01
あきぎんスタジアム ( 秋田市 八橋運動公園 )http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《建設決定》
大阪新スタジアム(吹田市 万博記念公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-16
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28
長野新スタジアム(長野市 南長野運動公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26
                     http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-26
京都亀岡スタジアム (亀岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02
北九州小倉新スタジアム (北九州市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
今治 新スタジアム(今治市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-11-27
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《構想》
広島新スタジアム (広島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-07
山形新スタジアム (山形市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-05-15
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22
富山新スタジアム (富山市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
沖縄新スタジアム (那覇市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
相模原新スタジアム (相模原市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22
清水新スタジアム (静岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-07
長崎新スタジアム (長崎市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
甲府新スタジアム (甲府市)
徳島新スタジアム (徳島市)
福島新スタジアム (福島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-13
沼津新スタジアム (沼津市)
名古屋新スタジアム(名古屋市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
               http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
八戸新スタジアム (八戸市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
松本新スタジアム (長野県松本市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22

《検討》
大宮新スタジアム (さいたま市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30
築地新スタジアム (東京都江東区)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-12-15


ウェストハム オリンピックスタジアムへ移転 http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-19
ヘルタ・ベルリン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
バルサ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
ローマ新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-18
ミラン新スタジアム http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-02-06
ボカ新スタジアム  http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13



new_camp_nou-45678.jpg

camp_nou-312.jpg

nou-camp-nou-8679345.png




kicker日本語版
五輪スタジアムからの移転を目指すヘルタ
2016年3月22日

ヘルタ・ベルリンは本拠地の移転を計画しているところだ。

今シーズンは観客動員数平均4万5615人を記録している五輪スタジアムは、2006年に開催されたドイツW杯をにらみ2000〜2004年にかけ、2億4000万ユーロを投じて改修。最大観客動員数7万4475人を誇る。

しかし前マネージャーのディーター・ヘーネス氏のころから、サッカー専用スタジアムを持つことは話としてあがっており、テンベルホフ空港跡地をはじめとした3箇所が候補として浮上した。

収容人数は6万人と、今よりも少し規模を小さくしたもので、よりマーケティングに利用可能な、そしてファンとの距離をもっと近くした熱い雰囲気を感じられるようなスタジアムにしたいと考えている。

スタジアムのレンタル契約は2017年までで、おそらく次回の更新が最後になることだろう。9月にもベルリン州との話し合いが行われる見込み。

何よりも問題となるのが財政面であり、2年前に9.7%のヘルタの株を有するKKRは33.3%まで拡大するオプションを保有。そこで今季は競技面で大きな飛躍を見せているヘルタは、KKRに次ぐ別の投資会社、さらには新スタジアムにむけKKRへのさらなる投資なども模索しているところだ。

Berlin_OlympischerPlatz-201401.jpg
現在使用しているスタジアム オリンピア・シュタディオン 収容人数: 74475人
Berlin_OlympischerPlatz-3468.jpg

Berlin_OlympischerPlatz-4571.png

SOCCER KING
原口所属のヘルタが新スタ建設計画へ…CL出場権確保で追い風となるか
2016年3月21日

 19日、ブンデスリーガ第27節が開催され、FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、同選手の1ゴール1アシストの活躍もあり、ホームでインゴルシュタットに2-1で勝利した。これにより4位シャルケとの勝ち点差を4とし、順位も3位をキープ。17シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場に向けて、その歩みをさらに進めている。

 そんな中、同クラブのファンにとってもう1つ喜ばしいニュースが聞こえてきた。21日付のドイツ紙『ビルト』が報じたところによると、ヘルタがサッカー専用スタジアムの建設を計画しているという。

 公式記録によると、先述のインゴルシュタット戦における観客数は4万385人、第26節のシャルケ戦は5万1424人だった。この数字はブンデスリーガクラブとしては決して少なくないが、そもそもヘルタの本拠地オリンピア・シュタディオンの最大収容人数は7万4244人。つまりどちらも3~4割は空席だったことになり、現場の客入りもやや寂しい感覚があった。

 現状についてミヒャエル・プレーツ強化部長は『ビルト』に対し、「私は(現役時代も含め)20年間このクラブにいるが、平均観客数はこれまでずっと似たような感じだった。だいたい5万人くらいだ。しかし今後、もっと多くのファンが来てくれることを願いたい。このチームは、多くの観客の中でプレーするのに値するチームだと思っている」と、インゴルシュタット戦後に嘆いていた。しかし同時に「オリンピア・シュタディオンは確かに素晴らしいスタジアムだ。しかし(熱狂的サポーターが陣取る)東側スタンドのような雰囲気を、スタジアム全体で見られるようになりたい。その解決策を考える時にきたようだ」と話し、ホームグラウンドの移転を示唆している。

 実は2008年に1度、ヘルタには新スタジアム建設の計画が持ち上がっている。しかし、それから2年後の2010年、同クラブはブンデスリーガ2部へ降格してしまったため、話は立ち消えになったという。それ以降、プレーツ強化部長の口からスタジアムに関する話が出てくることはなかったが、今回は2度目。裏を返せば、同強化部長もそれなりの覚悟を持って言及したとも受け取れる。

 そもそも、オリンピア・シュタディオンからの撤退は、ヘルタにとって決して悪いことではない。もちろん新スタジアム建設となれば莫大な金が必要となり、いわゆるローンを組まなければならなくなるため、一定のリスクを背負うことになる。しかし現在の本拠地はあくまで公共の建造物であり、試合のためにその場を“借りている”にすぎない。仮に新スタジアムを建設し、それをクラブの所有物とすれば、これまで発生していた賃貸料を支払わなくてもよくなり、利益の増加が大幅に見込まれる。さらにプレーツ強化部長は、オリンピア・シュタディオンに存在している陸上用トラックを排除し、サッカー専用スタジアムにする考えだという。当然のことながら、ピッチに近くなればなるほど臨場感はより高まり、現場に足を運ぶファンにとっては魅力的なサッカー観戦となるのだ。

 収容人数や立地、資金など、今後クリアしていかなければならない課題は少なくない。しかし新スタジアム建設は、ヘルタというクラブの価値を高める可能性も大いに秘めている。果たして首脳陣は、どのような決断に至るのだろうか。

文=鈴木智貴


SOCCER KING
ヘルタが抱えるスタジアム問題…ベルリン市から法外な新契約を突きつけられる
2016年5月12日

 日本代表MF原口元気の所属するヘルタ・ベルリンが、本拠地オリンピア・シュタディオンの借用契約に頭を悩ませている。

 ドイツ紙『ビルト』が伝えたところによると、同スタジアムの管理会社『オリンピア・シュタディオン・ベルリン』とベルリン市は、ヘルタに約1億3000万ユーロ(約160億円)の新契約書を突きつける予定だという。

 ヘルタと『オリンピア・シュタディオン・ベルリン』が結んでいる現行の契約は2017年で切れるが、それ以降の賃貸料はこれまでのほぼ倍となり、年間750万ユーロ(約9億2000万円)。しかも期間は15年という異例の長期契約で、また同時に同社が指定する年間100~150万ユーロ(約1億 2200万円~約1億8300万円)もの支払いが必要なケータリング会社を利用しなければならない。

 しかし、ヘルタのチケット収入は観客1人につき平均12ユーロ。年間750万ユーロもの賃貸料をまかなうためには、ホームで毎試合3万7000人を集めなければならない。今シーズンは平均4万7500人を記録しているため、これが続けば赤字になることはおそらくないが、先述のように1シーズン 100万ユーロのケータリングサービスもここに上乗せされるため、利益はほとんど出なくなってしまう。同クラブのマネージャーを務めるミヒャエル・プレーツ氏が「向こう15年間で1億ユーロを超えるという彼らの要求に、我々は大きなショックを受けている」と、途方に暮れながら話すのも無理はない。

 2024年までに自前のスタジアムを建設することを、ヘルタが計画しているのは既報の通り。しかし、現在突きつけられている新契約を結んでしまうと、2032年までオリンピア・シュタディオンを使用しなければならなくなるため、そのプランは軌道修正どころか、根底からなくなりかねない。

 では、そもそもなぜ運営会社やベルリン市議会は、こんな法外ともいえる値段、そして長期契約を吹っかけてきたのだろうか?

『ビルト』紙によれば、オリンピア・シュタディオンから撤退し、自前のスタジアムを持とうとしているヘルタに対する、ある種の“報復”である可能性もあるという。ベルリンサッカー協会のベルント・シュルツ会長は以前、「年に1回のドイツ代表戦、同じく年に1回のDFBポカール決勝、そして年に数回のコンサートだけでは、スタジアムの運営維持は非常に難しい」と話していた。つまり、運営会社やベルリン市にとっては、「ヘルタあってのオリンピア・シュタディオン」であり、「ヘルタがいなくなる=多額の負債」ということを意味する。したがって「いずれいなくなるのであれば、今のうちにお金をもらっておこう」と考えていても不思議ではない。

 ただし、これらはあくまで口頭で伝えられただけであり、実際に文書で送られてきたわけではないため、交渉の余地はまだ残されている。果たして翌々シーズンのヘルタは、どのスタジアムでボールを追いかけることになるのだろうか。

文=鈴木智貴


2017年04月01日

ヘルタ ベルリンが現在使用しているオリンピア シュタディオンのすぐ隣に2025年までにサッカー専用スタジアムを作ることを発表。

 55000人収容のサッカーアリーナを建設する意向を表明。

H-Sta-8t37r2.jpg





フットボールチャンネル
充実したネットサービス、専用スタジアムの増加。成長著しい米MLSについて知っておきたい10のトピック
2016年3月4日

 “4大スポーツ”の国として知られているアメリカだが、近年MLSの伸長もあって、サッカー人気が高まっている。ジェラードやランパード、ピルロなど世界的名手がピッチ上で高水準のプレーを見せるいっぽうで、充実したインターネットサービス、専用スタジアムの増加など、オフザピッチによる吸引力も増すばかりだ。今回は、MLSについて知っておきたい10のトピックを

1.W杯招致の条件として設立されたMLS

 1984年にNASL(北米サッカーリーグ)が崩壊して以降、全国規模の1部リーグがなかったが、1994年のW杯米国開催の条件として米サッカー連盟が1部リーグを設立することに。1996年にMLS(メジャー・リーグ・サッカー)として10クラブでスタートした。

 設立当初はアメフトのスタジアムを利用したクラブが動員に苦心。リーグとしても毎年赤字を計上し、メディア露出も乏しいものだった。

 しかし2002年の日韓W杯でアメリカが準々決勝進出を果たすと、MLSへの関心が高まる。リーグフォーマットの改良、専用スタジアムの建設、スターの獲得などで集客力を高め、「4大スポーツ国」でもサッカーが人気になった。

 2017年からアトランタ・ユナイテッドとミネソタ・ユナイテッド(*MLS参加後のクラブ名は未定)、2018年からLAFCが活動開始。デイビッド・ベッカムのオーナーグループがマイアミのクラブでMLS参入を狙っているが、スタジアムを確保でき次第、参加の見込みだ。

 ほかにもMLS参加には数地域が名乗りを挙げており、リーグ側は将来的に28クラブまで拡大させるという方針を発表している。

2.東西カンファレンス+プレーオフ制

 20クラブが東西カンファレンスに分かれて、34節のレギュラーシーズン(3月~10月)を争う。各クラブは同カンファレンスのクラブと年2or3回戦、他カンファレンスと1回戦を行う。最終的な優勝チームはMLS杯(MLS Cup)というプレーオフで争われる。各カンファレンスから6クラブが参加し、準決勝まではホーム&アウェイで行われ、決勝戦は1発勝負となる。

 カップ戦としては全米オープン杯(US Open Cup)とカナディアン・チャンピオンシップ(全加チャンピオンシップ)がある。全米オープン杯は2016年に103回大会が行われて、世界の3番目に歴史の長いサッカーカップ戦である(1位はFA杯、2番目はスコティッシュカップ)

 MLSのクラブはCONCACAFチャンピオンズリーグにも参加する。これまで決勝戦進出を果たしたクラブはあるものの、優勝したクラブはない。

3.PKではなくシュートアウトが行われた時代も

 アメフトに慣れている人々にとって魅力的なものにするために、「アメリカ風」のルールがいつか存在した。たとえば、試合時間は90分から表示がスタートし、0分で終わるというものがある。また、アメフトのスタジアムを多く利用していたため、アメフトのラインやマークが描かれたピッチ上で試合が行われることも多かった(写真参考)。

 過去には、同点で終わった際にPK戦ではなくシュートアウトで勝敗が争われることもあった。シュートアウトでは、キッカーがドリブルしながらシュートを狙い、GKはゴールから飛び出すことができた。

 しかし、アメリカ代表が98年W杯でグループステージ敗退に終わると、MLSの独特なルールに批判が殺到。翌年からルール変更が始まり、2005年にようやく国際基準で試合が行われることになった。

4.プロリーグは3つあるが、昇降格はない

 昇降格は導入されていないが、USSF(米国サッカー連盟)の元で開催されている全米加リーグは以下の3つがある。

MLS(1部)
NASL(2部):MLS加入を目指すクラブが多い
USL(3部):MLSのリザーブチーム、または提携クラブが多い

 昇降格システムを求めるサポーターの声は少なからずあるが、MLSのドン・ガーバーコミッショナーは、何度も導入を否定している。

5.最先端を行くネット戦略

 選手の顔写真、各試合の細かいデータなどが公式HPで無料公開されている。リーグの魅力を高めるためのネット戦略が約10年前から重要視されており、ネットメディアやファンメディアでも容易に取材が可能となっている。

 リーグはMLS Digitalという子会社を抱えており、同社はリーグやクラブのデジタルコンテンツを開発し、サッカー界では先駆者と評価されている。リーグ側もがSNSを広く活用し、常にサポーターと接触している。

6.年俸上限が設定されているが例外も

 各クラブのアカデミーが発展しており、そこからトップチームに昇格する選手が増えている。そのいっぽうで、大学を卒業してMLS入りを果たす選手もおり、彼らはスーパードラフトに参加して各クラブに加入することができる。

 各クラブにはサラリーキャップがある($3,490,000:約4億円)。選手の上限年俸は$436,250(約5,000万円)だが、大金を必要とする国外選手の獲得のために、「デジグネイテッド・プレーヤー(指名選手、Designated Player:DP)」という制度があり、3人まで年俸上限を超える事ができる。これは「ベッカム・ルール」と呼ばれている。

 MLSは「フランチャイズ制度」を取っているため、全選手がクラブではなくリーグと契約をするかたちになっている。また、昨年からフリーエージェント制度が導入され、28歳以上で8年間MLSでプレーした選手が、その制度を利用することができる。

7.専用スタジアムが充実

 20クラブ中13クラブがサッカー専用スタジアムを使用しており、そのほか専用スタジアム建設を検討しているクラブが5つある。新たにフランチャイズのライセンスを得るためには専スタが絶対条件となっている。

 2015シーズンの平均集客は1試合21,000人。最も観客動員が多いのはシアトル・サウンダーズ(1試合あたり44,247人)で、最も集客が少ないクラブはコロラド・ラピッズ(1試合あたり15657人)

8.盛り上がるダービーマッチ

 4大スポーツと同様、地方のライバル関係(たとえばフィラデルフィア対ニューヨーク)が強い。

 リーグのなかでSKYシリーズや北関東ダービーが行われているJリーグと同じような“想像的”ダービーもあれば、サポーター間で作られたダービー(ブリムストーン・カップ)、クラブ間で作られたダービー(トリリアム・カップ)もある。

 特にカスケーディアカップ(ポートランド・シアトル・バンクーバー)が「MLSで最も熱いダービー」と評価され、6万人以上の動員も達成している。

20160304-00010010-footballc-007-3-view.jpg
ポートランド-シアトル戦のダービーマッチでシアトルサポーターが掲げたコレオグラフィ【写真:Getty Images】

9.壮絶なチケット料金の格差

 近年Jリーグでも盛んに導入されているピッチサイトシートは、多くのMLSクラブでも数年前から提供されている。

 LAギャラクシーは看板のすぐ後ろに座席を設けており、この席は1枚あたり300ドルの値がついているものの、シーズン前に即完売となっている。

 プレミアムシートからファミリーパックまで、さまざまな形でサポーターが特典を得られる。クラブによっては、1枚数10万円もする超プレミアムシーズンチケットも用意していることもある。

20160304-00010010-footballc-008-3-view.jpg
フィラデルフィア・ユニオンのシーズンチケット購入画面。最も高い座席は年間で4590ドル(約52万円)となっている【公式HPより】

10.50以上の国と地域から集まる選手たち

 移民大国として知られるアメリカだが、MLSも同様の傾向を持っている。2015シーズンのMLSには57の国と地域から選手たちが集まっていた。

 2016シーズンからは、柏からバンクーバーに移籍した工藤壮人、トロントにドラフトで指名された遠藤翼、2名の日本人選手がプレーすることになっている。

 これまでMLSでプレーした日本人選手は以下のとおり。

ディビッドソン・純マーカス(バンクーバー 2012-13)
木村光佑(コロラド・ポートランド・NYRB 2007-2014)
小林大悟(バンクーバー、ニューイングランド 2012-)
田中 輝和(ソルトレイク 2012)
山田晃平(コロラド 2012)
加地亮(チヴァスUSA 2014)
工藤壮人(バンクーバー 2016-)
遠藤翼(トロント 2016-)

鈴木隆行(ポートランド ※USL時代 2008-2010)

ダン・オロウィッツ






コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。