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セカンドチームのJ3参戦へ FC東京、G大阪が前向き / U19選抜、来季J3参戦!東京五輪へ強化 / 来季J1 CS決勝は中立地で一発勝負? [J-League]

スポーツニッポン
セカンドチームのJ3参戦へ検討会 FC東京、G大阪が前向き
2015年10月6日

 Jリーグは6日のJ1〜J3合同実行委員会で、J1、J2クラブの2軍に当たるセカンドチームをJ3に参戦させる案について、5度に分けて検討会を開くことを決めた。担当者が各クラブに運営経費などを説明した上で参加意思を確認し、11月の実行委員会で方向性を決める。

 現時点で前向きなのはJ1のFC東京、G大阪、鳥栖にJ2のC大阪を加えた4チーム。実戦経験不足が課題となっている若手の強化策として、来季からの導入を視野に議論されている。



日刊スポーツ
来季J3にG大阪など4球団のセカンドチームが参戦
2015年10月6日

 ハリルに朗報、舞い込む! Jリーグ4クラブのセカンドチームが、来季からJ3に参入することが分かった。

 複数の関係者によると、東京、G大阪、鳥栖、C大阪が水面下で準備を進めていることが判明。トップチームで出場機会の少ない若手選手が、J3の公式戦に出ることは育成面で大きな改革となる。これまで若手育成を強く提言してきた日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(62)にとっては、追い風が吹くことになった。

 今回手を挙げた4クラブは有望な若手を抱えながら、出場機会を得られていない現状打破へ、赤字覚悟で参入を決断した。参入に要する年間予算は少なくとも5000万円以上とみられ、府県内の小規模スタジアムを使用するなど経費を抑えて運営していく。6日のJリーグ実行委員会で議題に挙がり、今月の理事会で承認されれば来季の参入が正式に決定。ブンデスリーガでは主流となる、多くの若手が経験を得てステップアップする土台が、Jリーグにもできあがる。



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スポーツ報知
U19選抜チーム、来季J3参戦!東京五輪へ金の卵強化
2015年10月9日(金)

 2020年東京五輪でのメダル獲得に向け、Jリーグ事務局がU—19(19歳以下)選抜チームを来季のJ3に参加させる考えがあることが8日、分かった。東京五輪の中心メンバーになる世代の試合機会を増やし、強化する狙い。試合ごとに各クラブから派遣可能な19歳以下の選手を招集し、J3のリーグ戦に参加する。若手育成と東京五輪へ向けた強化を兼ねた手だてとなる。

 J3には昨季から、来年のリオデジャネイロ五輪を目指すU—22選抜が参戦している。J1、J2の各クラブで出番はないものの、五輪への強化が必要な選手を週末ごとに集めてきた。

 来季はそれに代わり、20年東京五輪の主軸となるU—19選抜をJ3に組み入れるプランが浮上しているという。来季のU—19選抜、つまり今季のU— 18世代が5年後のビッグイベントで躍進できるようにというJリーグの強化策。現在は来季のリーグ日程について最終調整を行っている。

 U—22選抜と同様、各クラブへ19歳以下の選手の派遣要請を出し、試合ごとにメンバーを編成する。U—22選抜と大きく異なる点は、対象がプロ入り1、2年目に引き下げられること。U—22選抜は所属クラブの試合に絡む(ベンチ入りを含む)選手が多く、思ったような編成ができなかった。

 19歳であれば、クラブで試合出場が見込まれる選手は少なく、招集に応じやすい。また、クラブとしても、将来の主力候補が出場機会を得るのは大きなメリットといえる。東京五輪を目指すU—18日本代表のMF坂井(大分)、久保田(鹿島)らの主力でも現状、所属クラブでの出番は少ない。

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)も常々「このままなら日本は(世界から)置いていかれる」と口にし、Jリーグの村井満チェアマン(56)にも日程や意識の改善を訴える若手問題。Jリーグとしても、手遅れになる前に手を打っておきたいところだ。



日刊スポーツ
G大阪がJ3参入計画 OB宮本恒靖氏が監督最有力
2015年10月13日

 来季のJ3参入を計画しているG大阪のセカンドチーム監督候補に、元日本代表DFの宮本恒靖氏(38)が挙がっていることが12日、分かった。G大阪は16年から2チーム体制にする方針を固めており、早ければ今月中にも理事会でJ3参入が正式決定する見通し。その目玉として現在はジュニアユース(中学世代)コーチで、生え抜きの元看板選手に白羽の矢を立てた。関係者は「J3を戦うチームの監督の最有力は宮本で間違いない」と明かした。

 Jリーグの監督を務めるには日本協会公認のS級ライセンスが必要で、宮本氏は年内にも取得する方向だ。まだ本格的な指導者経験のない同氏が実績を積むにはJ3は最適ともいえる。クラブ側は、来季続投が確実な長谷川監督の後継者として、ステップアップさせる考えまで持っている。



スポニチアネックス
来季J1 CS決勝は中立地で一発勝負?クラブW杯を考慮
2015年10月9日

 来季Jリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝が、中立地での一発勝負となる可能性が浮上していることが分かった。

 Jリーグは6日のJ1、J2、J3合同実行委員会などで既に来季の日程について議論を重ねているが、来季も日本開催が決定している12月のクラブW杯などによる過密日程により、CS決勝が今季のホーム&アウェー2試合から1試合の開催になる可能性があるという。

 Jリーグ関係者によれば、来季日程は大きく分けて2案あり、一つは今季同様にCS決勝もホーム&アウェーの2試合。ただ、同案ではクラブW杯開催後にCS決勝が組み込まれている。この場合はJクラブがACLで優勝してクラブW杯出場権を獲得すれば問題ないが、優勝できない場合はJリーグ優勝チームに出場権が与えられるため、リスクを伴う。その打開策として浮上したのが、決勝一発勝負案という。



SOCCER KING
J3相模原MF森勇介が6試合の出場停止処分…一足先に今季終了
2015年10月8日

 SC相模原は8日、MF森勇介がフェアプレーに大きく反する行為をしたとして6試合の出場停止処分を受けたことを発表した。

 森は4日に行われた2015明治安田生命J3リーグ第32節のレノファ山口戦に先発出場し、後半アディショナルタイム2分に退場処分を受けていた。J リーグ規律委員会は、森が相手DF黒木恭平に対して右肘を振り上げ、過剰な力で顔を強く打ったとして、「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」に相当すると判断した。

 また、同選手が6月14日に行われた第16節のグルージャ盛岡戦でも「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」をしていたことにより、2試合の出場停止処分を受けていた。規律委員会は今回の行為を繰り返しと判断し、6試合の出場停止処分を科した。

 J3リーグは残り6試合となり、森はチームより一足先にシーズン終了を迎えることとなった。

 なお、出場停止処分の対象となる試合は以下のとおり。

2015年10月11日 第33節 SC相模原 vs 福島ユナイテッドFC
2015年10月18日 第34節 FC町田ゼルビア vs SC相模原
2015年10月25日 第35節 SC相模原 vs Y.S.C.C.横浜
2015年11月8日 第37節 FC琉球 vs SC相模原
2015年11月15日 第38節 SC相模原 vs AC長野パルセイロ
2015年11月23日 第39節 ブラウブリッツ秋田 vs SC相模原



THE PAGE
ホリエモンのサッカー界改革提言!「Jの外国人枠を撤廃せよ」
2015年10月13日

 11シーズン振りに2ステージ制を復活させるなど、閉塞感が漂う現状の打破を目指しているJリーグ。改革のメスはピッチの外にも入れられている。8月1 日付で就任した、Jリーグ史上初となるアドバイザーがそれだ。サッカー以外の分野から招聘された5人のなかには、実業家で、元ライブドア社長の堀江貴文氏(現SNS株式会社オーナー兼従業員)も含まれている。

 Jリーグの村井満チェアマンは、かつて「時代の寵児」と呼ばれ、ずば抜けた情報発信力と行動力をもつ堀江氏をアドバイザーに起用した理由をこう説明する。
「フラットに発信される方。厳しい指摘を受けるかもしれないが、プラスになると思っています」

 期待されるのは企業経営で培われた知見と、サッカー界の常識にとらわれないアイデアだ。
Jリーグとの距離感は、「ひいきのチームはないです。Jリーグの試合も見にいくし、代表の試合も見に行くし、元Jリーガーの友人も多い。興味はそれなりですね」というものだった堀江氏の目には、急速にグローバル化が進む世界のサッカー界のなかで、Jリーグを取り巻く現状、そして未来を変えるための処方箋がどのように映っているのか。話を聞いた。

——サッカー界の外にいる堀江さんから見て、Jリーグというものはどう映っていますか。

「そもそもJクラブには投資対象としての魅力がありません。現在、外資に関してのハードルは高くないし、むしろ低くなりました。実質的に100%開放しているのと同じです。実際、シティ・フットボール・グループが横浜F・マリノスに約20%出資しています。外資に関しては、もう規制はありません。それでも続く投資事例が出てこないのは、単純にJリーグがアピールされていない、Jリーグが知られていないだけなんです。そこにはいろいろな問題がありますが、たとえば世界的に見て有力な選手が少ない。中国やタイの大富豪や大企業が出資しようとしても、自分の国の選手がいない。現実問題として、中国代表やタイ代表が日本にきても、J2でもまず試合に出られません。これはどうにもならない問題だし、だとするならば純粋にキャピタルゲインが得られる案件にしか投資しない、となる。その意味で言うと、観客動員が見込める魅力的な場所が存在していない。たとえば東京の都心にJのクラブがありますか」

——FC東京と東京ヴェルディのホームである味の素スタジアムも、東京都下の調布市です。

「東京23区ではなくて郊外ですよね。あんなところまで行くのは大変なわけですよ。野球ならば東京ドームや神宮球場があるのに、そのような場所にスタジアムがない。しかも、日本の場合は公園法の規制などもあって、ヨーロッパのクラブでは見られるショッピングセンターやフィットネスジムといった商業施設と併設されているスタジアムもないわけです」

——試合開催時以外は、ほとんど閑散としています。

「だから行きづらいし、集客も見込めない。そういった問題点を是正するには、たとえばJ1のなかにプレミアリーグのようなリーグを新たに作り、そこに加盟するためにはショッピングセンターなどを併設したサッカー専用スタジアムを街中にもたなければいけない、といったレギュレーションを作るわけです」

——J1をさらに少数精鋭化していくということですか。

「少数化してもいいし、あるいはJ1のクラブは2年、あるいは3年以内にそういうのを作り始めなきゃいけないとか、そうしなければJ1にいられないとするのもいい。そうしたレギュレーションを作り、投資がしやすい環境を整えなければいけないでしょう」

——プレミアリーグのチェルシーに、今シーズンから横浜ゴムが巨大な投資をしています。外資系企業だけでなく日本企業も、Jクラブは投資の対象にならないと考えているのでしょうか。

「おそらくですが、Jクラブにキャピタルゲインを狙って投資をしている企業はゼロだと思いますよ。対照的にアメリカのメジャー・リーグ・サッカーの場合は、フランチャイズのオーナーは儲かると思って投資しています。そこが大きな差ですよね」

——今夏に武藤嘉紀がFC東京からドイツに移籍しました。日本代表に名前を連ねる選手がどんどん海外に移籍している状況も、Jリーグの国際マーケットでの市場価値を下げていますか?

「選手の移籍市場は完全に市場原理で動いていますから、単純にお金をかけていい選手を取ればいいだけの話です。鶏が先か、卵が先かの話。だからこそ、そういう(投資がしたくなるような)枠組みをとにかくJリーグがリーグとしてアピールしていかなきゃいけないわけですよ。要は10年後のビジョンを打ち出す。別に10年後でなくてもいいんだけど、将来はこうなりたい、たとえばアジアにおけるプレミアリーグになりたいというビジョンですね。そうなるためにはいろいろな方法がありますが、プレミアリーグの場合はフーリガン問題や経済の停滞もあって、瀕死の状態にあったイングランド1部リーグを建て直さなきゃいけない状況で、ちょうど衛星放送事業を立ち上げて、視聴者を獲得したいルパード・マードックとスカイ・テレビジョンが巨額の放映権料、つまりお金をかけて買ったわけです。そのお金が、各チームに分配されて、選手の獲得資金になりました」

——同じ流れをJリーグでも生み出せるということですね。

「スカパー!に地上波などを含めたJリーグの放映権料が、年間で50億円くらいだとします。あくまでも僕のアイデアですけど、たとえばニコニコ動画や、あるいは、これからインターネットの動画配信に投資をしていこうというネットフリックスといった企業に、Jリーグの映像を独占できるような契約を年間200 億円で10年契約を結ぶ。合計で2000億円。これをJの強いクラブから傾斜配分していって、選手獲得資金に充ててもらう。
 各チームが強化されてリーグが盛り上がり、日本だけじゃなくてアジア各国にも放映権が高く売れるようになれば、200億円だった放映権料の価値が 1000億円になっているかもしれないじゃないですか。そうなると、5年目くらいから儲かってくるだろうし、投資対象として十分に成り立つと考える動画配信企業が出てくるかもしれないわけです」

——その意味では、去年セレッソ大阪が、ディエゴ・フォルランを獲得したのは、チームの価値を上げるための投資という観点では正しい選択だったのかもしれませんね。

「外国人選手の獲得という意味では、フォルラン一発で終わったらダメなんです。外国人枠というものは、要は関税だと僕は考えています。自国の産業が発展していないときに高い関税をかけて外国製品を輸入しないのと同じ考え方で、自国の選手が育っていないときに外国人選手を制限して育成する。日本はサッカー先進国になったし、代表チームもそれなりに強くなっているので、外国人枠はもう必要ないと僕は思うんですよ。
 先ほども言ったように、アジアの選手は獲得に値しないかもしれない。それでも、中南米やヨーロッパの選手でも、割とリーズナブルに獲得できる選手は大勢いると思うんですね。自分の国の選手が日本へ行くと、Jリーグをそれなりに見るようになる。これは、ヨーロッパのクラブがすでにやっていることです。なぜ日本人選手を獲得しているのかと言えば、純粋に実力だけではなく、半分は日本に放映権料を売るというビジネスも絡んでいるわけですから」

——外国人枠の撤廃となると、反対意見も出てくると思うのですが。

「どんな反対意見がありますか」

——日本人選手の出場機会が減少して、日本代表選手が育たないという問題です。

「ブンデスリーガを見てください。昨年のワールドカップでドイツ代表が優勝しましたけど、ブンデスリーガの各チームにドイツ人選手は何人くらいますか。おそらく4、5人じゃないですか。それなのに、なぜドイツ代表が強くなったと思いますか」

——協会が各クラブの育成システムをサポートしていますよね。

「その点は、もちろんJリーグ側も把握しています。ドイツ協会とブンデスリーガの連携が上手くいっているんですよ。ドイツ協会は代表戦などで得た資金の半分だか4分の1を、ブンデスリーガのチームに傾斜配分しているんです。傾斜配分の決定方法はユースやジュニアユース、要は育成に力を入れているかどうか。国境を越えてドイツにくるジュニア年代の選手はまずいない。ドイツ人がほとんどだから、将来のドイツ代表が育つ。加えて、ヨーロッパは国際試合を容易に組めますよね」

——アジアの島国の日本と欧州のドイツでは地域性に大きな違いがあります。

「日本もようやく、Jリーグが日本サッカー協会から分配金をもらえるようになりました。行く行くはブンデスリーガのように傾斜配分をして、各クラブがユース、ジュニアユースの育成にお金をかけて、子どものうちから国際試合を経験させることによってレベルアップを図る。そこで外国人枠の撤廃が、僕は日本代表の強化に資すると思うんです。日本代表の試合を見ていると海外組は善戦しますけど、国内組は全然ダメじゃないですか。普段からレベルの高い外国人選手とプレーしていないからだと、僕は思うんです。Jリーグも発足当初は、きら星のごとく外国人選手がいたじゃないですか」

——ジーコを筆頭に大勢いました。

「ピクシーもいましたよね。ディフェンスの選手だったら、彼らをどうやって止めるのかという感じで切磋琢磨していました。彼ら一人で要は何人分も育成していたんです。再びそのような状況を作り出すには外国人枠を撤廃して、強い外国人と国内にいるJリーガーが切磋琢磨させること。Jリーグ初期だったから外国人枠が必要だっただけの話で、いまや古臭い考え方ですよ」

——確かにブンデスリーガには外国人枠が存在しません。

「もっと言うと、日本人への帰化条件を緩和すべきですよ。日本代表を強くするのは非常に簡単で、ラグビーのようにすればいいんです。ラグビーって、めちゃくちゃ代表資格の基準が緩いですよね(帰化してなくとも、3年以上居住して大学やクラブチームなどでプレーしていれば可能)。見た目でもう日本人じゃない選手もいるし、だからこそ日本代表が強くなった。
 同じようなことを、実は高校野球もやっています。高校野球は県別対抗戦だから、緩い県に有望選手が集まります。要は県内のライバル校が弱いところに学校法人が集客のための投資をして、全国の中学校からいい選手を取ってくる。高校野球はトーナメント戦だから、番狂わせが起こりやすい。だからそういうビジネスモデルが成り立つわけですし、スポーツで純血主義にこだわるというのはもう時代遅れですよ。いまのラグビーの日本代表を見ていて、こんなの日本代表じゃない、と言う人はいないでしょう」

——ラグビーはW杯で南アフリカ相手にアップセットを起こしたことで注目を集めました。

「五郎丸が一人いればいいわけじゃないですか? そういうところも含めて意識改革が必要だし、だからこそ僕たちがアドバイザーに選ばれたんだと思います。
 僕たちに対する一番簡単な批判は『お前らサッカーの素人だろう』とか『サッカーを愛しているのか』といった感情論になっちゃうんだけど、いままで解決できなかったから僕たちが呼ばれたわけです。皆さんのようにスポーツを見ている方からすると違和感があると思いますけど、要は僕たちも外国人みたいなものです。だからこそ言えることがあるし、しがらみもないし、誰かの指揮下に入るわけでもありません」
 (明日掲載の後編に続く)

(文責・藤江直人/スポーツライター)

THE PAGE
ホリエモン、提言!「Jはプレミアに肩を並べることが可能!」
2015年10月14日

 Jリーグ史上初となるアドバイザーに就任した堀江貴文氏(現SNS株式会社オーナー兼従業員)に聞く改革論の後編。以下、一問一答。

——サッカー経験者だけの組織だと、どうしてもコップのなかの議論になりがちになる。そうした閉塞的な状況に風穴を開けて欲しい、という狙いがあったわけですね。
「村井チェアマンのオーダーが何だったかというと、理事の人たちに『僕の知らない人たちを連れてきて欲しい』と言ったんですね。要は仲間じゃない人たちを連れてきてくれと。それで僕や夏野剛(慶應義塾大学特別招聘享受)さんたちに声がかけられ、アドバイザーに就任したわけなんです」

——堀江さんご自身がJクラブを持ちたいという考えは、あるのでしょうか。
「持ちたいという思いはないです。それほどサッカーが好きなわけではないので。ただ、純粋に投資対象として持ってはいいかなとは思います。僕のビジネスプランをすべて実行すれば、Jリーグはプレミアリーグに並ぶリーグになれると思っているので、ものすごくバリュー投資だと思う。数百億円を自由に投資できるのならば、Jリーグは投資対象になり得ます」

——ただ、現状では投資をしてもリターンが見込めないと。
「僕はリターンが見込めると思っていますけど、ビジョンに対して共鳴する投資家はまだまだ少ないということです。投資ってそういうものじゃないですか。J クラブはいまめちゃくちゃ安く買えるけど、みんなが上手くいくと思ったら価格は高騰するわけですよ。みんながそう思っていないからこそ、いまがお買い得なんです。たとえば、プレミアリーグのチームはもう天井です。これ以上大きくはなりません」

——そのプレミアリーグが、アジアの市場を開拓して久しいですけど、Jリーグが食い込んでいく余地はまだまだあると。
「まだまだあるという発想が、まずおかしいんですよ。プレミアリーグはアジアに合わせてキックオフ時間を決めている。だから、お昼とかにキックオフしたりする。日本は別に合わせなくても、時差はほとんどない。午後8時にキックオフしてもタイなら6時、中国なら7時になるのかな。日本の内部の時間帯を意識する必要もないところも強みだし、最近はLCCもすごく安くなっています。
 これから経済が発展して、すごくお金持ちになる人口約20億人を擁するアジアにとって日本は飛行機で数時間とものすごく近いし、時差もほとんどないし、食べ物は美味いし、しかも、安全で経済レベルも文化レベルも高い。みんな日本に来たいわけだし、そこにJリーグがあったらスタジアムに来ますよ。プレミアリーグを現地のスタジアムで見るのは難しい。だからこそ、日本はものすごく有利なんです」

——ここ最近は中国のクラブが強いですけど、あるJクラブの幹部から「中国でプレーする外国人選手にいま現在の年俸の6割から7割を出せば日本に来る」と聞いたことがあります。年俸以外のプレー環境は格段に日本のほうが上なんですけど、残念ながらそのための原資がないとも。
「それこそ、僕が最初に言ったことですよ。こういうビジョンでやっている、だから放映権はお買い得ですよ、買いませんかというセールスをすればいいんです。そのためには東京の都心に2つのビッグクラブがほしいし、他の大都市にもひとつずつは街中の非常に便利なところにサッカー専用スタジアムがほしい。J リーグの場合はアルビレックス新潟や松本山雅FCなど、ローカルモデルは非常に上手くいっています」

——同じ原理はあてはまらないですよね。
「大都市のビジネスモデルはローカルではなく、確実にグローバルを目指さなきゃいけません。当然ながら、日本だけでは成立しません。中国、東南アジア、インドといったところのマネーと視聴者を相手にするビジネスです。グローバルモデルとローカルモデルを共存させなきゃいけない」

——そういうビジネスモデルを描ける経営者が出てきてほしいということになりますね。
「経営者ではなくて、まずはリーグとしてそういうメッセージを発信しなきゃいけない。実際、Jリーグとしても、放映権の件などを話し合っているわけですよ。映像制作はどうするのかといった具合に。いまはスカパー!の放映分はスカパー!が放映権料を払って、彼らが映像を独自制作している。NHKが地上波で放送するときも同様ですけど、そういったビジネスモデルを根底から変えていかなきゃいけない」

——これらの提言は、すでにJリーグ側になされたのでしょうか。それとも、シーズンが終わってからまとめて、という形になるのでしょうか。
「そんなにのんびりした形でやるわけがないじゃないですか。提言というものは随時行っていきますけど、何か書類をまとめて冊子にして送るとか、そんなにかしこまる必要はありません。僕たちは本当にざっくばらんに話し合っていますから」

(文責・藤江直人/スポーツライター)




  
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