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ガンバ大阪 新スタジアム お披露目 4万人収容10月完成 (53写真枚) / G大阪新スタジアムはド迫力日本一近いピッチと客席 [Cancha スタジアム]

ガンバ大阪 新スタジアム 完成 お披露目
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G大阪 市立吹田サッカースタジアム
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スタジアムの隣には大型ショッピングモール(万博記念公園)
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ガンバTV秋の拡大号
『完成直前!新スタジアム魅力発見SP ~たむけんが吠えヤットが語り前園が旅に出ちゃ~』

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新スタジアム|ガンバ大阪オフィシャルサイト ( www2.gamba-osaka.net/stadium/newstadium.html )

みんなの寄付金でつくる日本初のスタジアム! ( http://www.field-of-smile.jp/ )

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サッカーキング
ガンバ大阪の新スタジアムがお披露目…サポーター「待ち焦がれた瞬間」
2015.10.10.

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写真=REAL PHOTOGLAPHY 近藤宏樹、近藤 駿

 10日、ガンバ大阪の新スタジアム「市立吹田サッカースタジアム」の竣工式が行われた。このスタジアムは日本で初の事例となる「寄付金でつくられたスタジアム」。2008年に構想がスタートし、2012年から募金活動を開始。ガンバを愛するファン・サポーターの個人や、地元企業を中心とする法人からの寄付金、それに日本スポーツ振興センターからの助成金などによって建設費の140億円が賄われた。

 竣工式でガンバ大阪の野呂輝久社長は、「この日を迎えられたことを大変喜ばしく思うとともに、寄付者の皆様に心より御礼を申し上げます」と感謝の意を述べつつ、「このスタジアムを、スポーツを中心としたエンターテインメント施設にする」と決意表明。新スタジアムは、この日に吹田市から任命されたガンバ大阪が指定管理業者となり、48年契約という異例の長期契約が結ばれたことも明かされた。

 竣工式、指定管理任命式などが行われたあとには、寄付者を招待しての竣工イベントを開催。およそ5000人のファンがゴール裏に集結し、新スタジアムの竣工を祝うコレオグラフィーを披露した。その後、来場者は思い思いのままに新スタジアム内を見学。

 募金をしたという吹田市に住む会社員男性は、「待ち焦がれた瞬間です。まさか、こんなに立派なスタジアムが本当にできるとは……。寄付したことを誇りに思うし、これからこのスタジアムが地域の象徴になっていってほしい」と喜びのコメント。

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臨場感抜群で、最先端テクノロジーも

 なお、このスタジアムはサッカー専用で、スタンドからピッチまでの距離が最短で7メートルと臨場感抜群。座席はすべて屋根で覆われるため快適な観戦が楽しめる。また、照明はすべてLED。スタジアム内はWi-fiフリーとなる。さらに、監督・選手が座るベンチは日本有数のシートメーカーである「BRIDE」製と、細部に至るまで最先端のテクノロジーが導入されている。

 ガンバ大阪は2016シーズンよりこの新スタジアムを使用。クラブハウスもスタジアム内に移設される予定となっている。


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万博記念公園 MAP
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日刊スポーツ
G大阪新スタジアムはド迫力日本一近いピッチと客席
2015年7月10日

 来季から使用するG大阪の新スタジアムが今秋、大阪・吹田市の万博記念公園に完成する。観客席最前列からタッチラインまで約7メートルで、国際Aマッチ開催が可能な約4万人収容のサッカー専用スタジアムでは日本で一番客席と近い。日本で初めて募金によって建設中の会場は、かつてない臨場感があふれることになる。明日11日に開幕のJ1第2ステージを前に、昨季3冠で今季は年間王者を目指すG大阪の新本拠地の秘密に迫った。

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メーンスタンド最前列からタッチラインまでの距離感。約7メートル

 着々とその姿が見えてきた。G大阪のクラブハウス横に今秋完成予定のサッカー専用スタジアム。140億円を超える寄付金から造られ、G大阪スタジアム建設担当の本間智美さんは「欧州30スタジアムを見学した知識が最大限に生かされている」と誇る。その最大の特長が他の会場を圧倒する臨場感だ。

 メーンスタンド最前列からタッチラインまでわずか約7メートルしかない。FIFA(国際サッカー連盟)の規定では8・5メートルが目安とされているが、直接掛け合って許可を得た。ゴール裏もゴールラインまで約10メートルという距離だ

 本間さんは「国際試合開催が可能な4万人規模のスタジアムでは、日本で最もピッチとの距離が近い」と説明。サッカー専用スタジアムである埼玉スタジアム(約6万3700人収容)は約14メートル、カシマスタジアム(約4万人)は約15メートルなので、違いは一目瞭然。高さも最前列はピッチから約2メートルで、選手とほぼ同じ目線で楽しめる。

 あまりにスタンドまでの距離が近いため、日本で初めて監督や選手がいるベンチが観客席に埋め込まれた。これはマンチェスターUの本拠地に倣った。来季へ続投要請される長谷川監督が観客席のすぐ隣にいて、試合中の指示など肉声が聞けるかもしれない。新スタジアムはライブ感にあふれる。

 海外の知識を生かし、建設費も低く抑えた。一般的にスタジアム建設費は1席50万円で計画されると言われ、4万人規模での140億円は、平均より約3割のコスト減となっている。本間さんは「欧州のように目に見えるところにお金をかけ、裏側はシンプルに作った」。関係者の部屋などできるだけ簡素な作りにした。新国立競技場は整備費が約2520億円まで膨らみ、議論となっているが、大阪らしく「安くていい物」を実現させた。

 新国立競技場で問題になっている「屋根」だが、新スタジアムは全席屋根でカバーされており、ドームを除けば日本で唯一。南側は素材をガラスとし、芝生に太陽の光が届くよう工夫されている。スタンドの下部には通風口が設けられ、自然の風も通る。パスサッカーを武器とするG大阪にとって大事な芝生の管理も徹底されている。アイデアが詰まった世界基準の新スタジアムは、あとわずかで完成する。【小杉舞】

<新スタジアムあらかると>

 ▼名前 吹田市立スタジアム(仮称)。完成後は市に寄贈されるため、吹田市が命名予定。

 ▼ロッカールーム アウェーチーム前の廊下の壁面には、G大阪のエースFW宇佐美のゴールシーンなどを装飾。精神的に威圧する。

 ▼VIP席 約2000席と日本最大級。幅4メートル×奥行き8メートルの小部屋が30部屋、約150人が一同に着席できる大部屋も4、5カ所設置される。

 ▼環境問題 近接する「EXPOCITY」と太陽光発電した電力を分け合う。道路を挟んでの「電力ユーズ」は日本で初めて。

 ▼耐震対策 屋根に「免震装置」を設置。揺れが発生すると、建物と屋根が別の動きをして倒れにくい。



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西澤瑠莉奈 ニックネーム : るりりん 出身地 : 大阪府
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ガンバ大阪 新スタジアム、工事現場を公開 (写真24枚) ガンバ新スタジアム 16年2月大阪ダービーでこけら落とし
http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03



《完成》
長野新スタジアム(長野市 南長野運動公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-26

《改修》
キンチョウスタジアム(大阪市 長居公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-01
あきぎんスタジアム ( 秋田市 八橋運動公園 )http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《建設決定》
大阪新スタジアム(吹田市 万博記念公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-09-03
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-16
                    http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-28
長野新スタジアム(長野市 南長野運動公園)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-11-26
                     http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-26
京都亀岡スタジアム (亀岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-02
北九州小倉新スタジアム (北九州市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
今治 新スタジアム(今治市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-11-27
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-05-21

《構想》
広島新スタジアム (広島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2013-12-04
              http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
山形新スタジアム (山形市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-05-15
富山新スタジアム (富山市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-04-21
沖縄新スタジアム (那覇市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-10-03
相模原新スタジアム(相模原市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-02-22
清水新スタジアム (静岡市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2014-01-07
長崎新スタジアム (長崎市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-06-24
甲府新スタジアム (甲府市)
徳島新スタジアム (徳島市)
福島新スタジアム (福島市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-03-13
沼津新スタジアム (沼津市)
名古屋新スタジアム(名古屋市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-07-24
青森八戸新スタジアム(八戸市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-09-29
松本新スタジアム (長野県松本市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2016-01-22

《検討》
大宮新スタジアム(さいたま市)http://hinchada-tokyo-12.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30


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読売新聞
大規模複合施設「EXPOCITY」と「市立吹田サッカースタジアム」におけるエネルギーの効率的利用
2015年11月16日

~再生可能エネルギーを活用した環境に優しく災害に強いまちづくり~

三井不動産株式会社(所在:東京都中央区 代表取締役社長菰田正信)は、大阪府吹田市の万博記念公園で開発を進めている大規模複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」(2015年11月19日開業)において、隣接地の「市立吹田サッカースタジアム」(2015年9月末完成)の指定管理者である株式会社ガンバ大阪(所在:大阪府吹田市 代表取締役社長野呂輝久)と、関西電力株式会社(所在:大阪府大阪市北区 代表取締役社長八木誠)と共同で、当該エリアを「万博スマートコミュニティ」と称して、エネルギーに関する各種取り組みを行います。万博スマートコミュニティでは「再生可能エネルギーの活用・エネルギー利用の効率化による省エネルギー・省CO2」、「エネルギーの観点からの地域防災力の向上」をテーマに、大規模複合施設とサッカースタジアムという日本初の組み合わせの複数施設において、歴史ある万博記念公園および地域社会と調和した新たな街づくりを目指します。

<万博スマートコミュニティにおける取り組み>
●再生可能エネルギーの活用
・再生可能エネルギー発電設備としてEXPOCITYに設置する太陽光発電(106.08kW)と蓄電池(168kWh)の電力を、EXPOCITYとサッカースタジアムで面的に活用し、省エネルギー、省CO2に取り組みます。
・具体的な活用方法は次のとおりです。
(1)太陽光発電と蓄電池を直流で接続することでロスを極力低減して蓄電池に充電し、充電が完了した
以降は、太陽光発電の電力をEXPOCITYとサッカースタジアムで面的に利用します。
(2)蓄電池に充電された太陽光発電の電力は、平常時にスケジュール運転によってコミュニティ内の電力ピークカットを行います。
(3)万が一、系統電力が停電した場合、非常用発電機に加えて太陽光発電と蓄電池の電力を活用することで非常用発電機の燃料消費を抑制します。

●複数施設でのエネルギー面的利用
・EXPOCITYとサッカースタジアムで使用する電力は、関西電力株式会社から一括受電します。
受電設備を介して両施設がつながることで、EXPOCITYに設置した太陽光発電や蓄電池といった分散型電源のエネルギーの面的利用を可能としています。
・本計画は、大規模複合施設とサッカースタジアムという日本初の組み合わせの複数施設が一体となって取り
組むもので、計画段階から事業者が共同で検討を進めた結果、実現された取り組みです。
・2020年に向けて東京をはじめ日本国内では、今後、スポーツ施設をはじめとした開発が進むことから、万博スマートコミュニティが開発のモデル事業となることが期待されます。

●広域災害時の自立電源
・広域的な災害(例えば地震など)で系統電力からの電力供給が途絶えたときは、両施設に各々設置する非常
用発電機が直ちに起動し、災害時に必要な個所に電力を供給します。
・系統電力からの電力供給の途絶が長期化し、両施設が備蓄する発電用燃料を使い果たした場合は、EXPOCITYの太陽光発電と蓄電池から、地域の避難所となるサッカースタジアムへ、避難所として必要な最低限の電力を継続して自立的に供給します。サッカースタジアムは、災害時に救援物資の集積等、地域の防災拠点として利用されることから、サッカースタジアムへ電力供給することで、地域の防災力を長期に亘って高めます。


<万博スマートコミュニティの新規性>
・近年、地球温暖化対策や省エネルギーの方策としてエネルギーの面的利用に関する様々な検討が行われていますが、通常、電力の受電は施設・建物単位などで個別に行なわれ、当該施設・建物内のエネルギー需要に応じて受電設備や各種エネルギー設備を設置するのが一般的です。
・一方、本計画はEXPOCITYとサッカースタジアムが受電設備を介してつながることで、太陽光発電と蓄電池からの電力を面的に利用することを可能とし、さらには地域の避難所であるサッカースタジアムで必要となる電力をEXPOCITYの太陽光発電や蓄電池といった分散型電源で賄うといったように、各施設の特性を活かすことで多様性のある設備計画やエネルギー利用を可能とします。
・本計画には、環境省の補助金を受けて、一般社団法人低炭素社会創出促進協会が実施している「自立・分散型低炭素エネルギー社会構築推進事業」が活用されています。
(事業名:万博記念公園南側ゾーンにおける一括受電による電力融通対応型エネルギーシステム構築推進事業)



2016.2.14 こけら落とし
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THE PAGE‎
寄付金で建設された吹田スタジアムの意義
2016.02.16

 日本サッカー界に新たな聖地が生まれた。ホームサイドのゴール裏のスタンドが、一体となって圧倒的な臨場感を醸成。声の塊を屋根に反響させてピッチへ降り注がせ、味方を鼓舞し対戦相手を威圧する。

 ガンバ大阪の新本拠地となる、4万人収容のサッカー専用「市立吹田サッカースタジアム」は、構造が左右対称ではない点で日本サッカー界では稀有な空間を作り出している。3層で構成されるスタンドのうち2層部分に設けられたVIPエリアが、メインスタンドから見て左側、ホームのゴール裏にだけ存在しないからだ。

当初の設計では、すべての2層部分がVIPエリアとなっていた。ガンバの野呂輝久社長が振り返る。

「2012年3月にサポーターと打ち合わせをした際に『ここだけは譲れない』と要望されたのが、ホームのゴール裏で一体になって応援したいということでした。なので、ここだけVIPエリアを外しました」

 アウェー側のゴール裏は、1層部分と3層部分がVIPエリアで分断されている。翻ってガンバ側のゴール裏は3層からなるスタンドが折り重なるようにそびえ、急傾斜のスロープを作り出している。
 
 加えて、ゴール裏のフェンスとゴールラインまでの距離は10m。メイン及びバックスタンドのフェンスとタッチラインまでに至ってはわずか7mで、 1.5mのフェンスの高さを含めて、いずれもFIFAが定める基準の下限となっている。サポーターの要望も受け入れられたことで、ガンバのゴール裏だけで収容人員の4分の1となる1万人を収容できる壮観な光景を実現させた。万博記念競技場のゴール裏の収容人員は約2000人だった。3万5271人で埋まった14日の名古屋グランパスとの「こけら落とし」へ東京から駆けつけた、50歳の男性サポーターは万博との違いに声を弾ませた。

「ゴール裏のかなり上のほうで観戦していました。スキー場のコースにたとえれば、中上級者向けの傾斜となるでしょうか。それでもピッチが近く感じましたし、屋根があるから雨の日はありがたいですよね」

 FW宇佐美貴史も「見ている人が感じていることを、僕らもピッチのなかで感じていた。これだけ近いと、サポーターの声はダイレクトに入ってくるので」と笑顔を浮かべる、

 国内のスタジアムの大半を占める行政主導で建設されたスタジアムでは、こうはいかない。たとえば日本最大の収容人員を誇る日産スタジアムは、観戦面でワーストに位置づけられてしまう。それだけにクラブ主導で建設された市立吹田サッカースタジアムは、日本サッカー界に新しい道筋をつけた点でも画期的となる。

 1972年完成の万博記念競技場の老朽化に伴い、ガンバは2008年に新スタジアム建設構想を打ち出した。
しかし、ホームタウンの自治体頼みでは、状況は遅々として進まない。メインスポンサーのパナソニックの文化事業部に相談したところ、寄付金で建設費をまかなう方法があるとアドバイスされた。

 最初は逡巡したが、大阪府出身の川淵三郎・日本サッカー協会名誉顧問、関西経済同友会の下妻博会長(故人)らから「大々的に寄付金を募ったらどうか」と背中を押され、総工費約140億8567万円を企業及び個人からの寄付でまかなう異例のプロジェクトがスタートした。

 4万人規模のスタジアムを建設する場合、1席当たり50万円、総額で200億円が相場とされている。しかし、市立吹田スタジアムはコンペを勝ち抜いた竹中工務店のもとで1席あたり35万円に圧縮された。ちなみに、この金額は新国立競技場の1席の実に2割という廉価となる。

 まずは建設地に決まった万博記念公園内の土地代を低く抑えたと、野呂社長は振り返る。

「通常の4万人規模のスタジアムと比べて、底面積が2割から3割は狭い。スタジアムの体積の小ささは世界でも屈指。だからこそ、より臨場感を出せるわけです」

 外装はコンクリートがむき出しになっているが、華美さよりもサッカー観戦を楽しんでもらうコンセプトを最優先させた。各パーツを工場で作って現場へ運ぶ「プレキャスト工法」も工期を短縮させ、建設費を低く抑える一因を成した。

「それでも、ホームのゴール裏の設計変更をしたので、その分だけお金がかかりました。パーツがすべて均一だから安くできたんですけど、あそこだけパーツが異なるので」

 野呂社長は苦笑いしたが、実際、建設費の増額分は億単位に達したという。寄付金の受付期間は2012年4月からの3年間。目標額に達しない伸び率を示した時期もあったが、2014年にJ1、ナビスコカップ、天皇杯の三冠を独占したガンバの快挙が追い風となった。

 最終的には法人延べ721社(約99億5000万円)、個人延べ3万4627人(約6億2200万円)の寄付金が集まり、不足分の約35億円はスポーツ振興くじなどから助成金が充てられた。

 2013年12月の工事着工から約1年9ヶ月。ガンバ主導で昨年9月に完成した新スタジアムは吹田市に寄贈され、ガンバが指定管理者として運営管理を担う。長く本拠地としてほしいとの思いから、吹田市との指定管理者契約は竣工から2063年3月31日までの47年6ヶ月間に及んでいる。

 土地は大阪府から吹田市が借り、ガンバは土地賃貸料を含めた年間5億円の維持費を負担する。吹田市側はいっさいの経費を支出せずに公共施設を所有し、ガンバ側には固定資産税を支払う必要が生じない。

 ヨーロッパをほうふつとさせるスタジアムの雰囲気以上に、実質的なガンバの「自前」となった点を、名古屋戦を観戦に訪れたJリーグの村井満チェアマンも高く評価する。

「いわゆる日程の問題やファンサービス、飲食などさまざまなものをクラブ主導で行える。これが何よりのメリットなので、今回のスキームはサッカー文化を発展させるうえで極めて重要な要素になると思います」

 日本国内では北九州で球技専用の新スタジアムが建設中で、京都でも着工が決まっている。広島では広島市民球場跡への新スタジアム建設を求める署名が集まり、甲府や名古屋でも建設機運が盛り上がっている。

 100億円を超える寄付金を望める状況を含めて、地域にとってもクラブにとっても、そして観戦する側や選手にとっても理想的なスタジアムが生まれる状況はなかなか揃わないかもしれない。それでも、野呂社長のもとにはJクラブの社長から数多くの問い合わせが寄せられているという。

「サンプルとして、ここを目指してくれていると思います」

 初めての公式戦は、鹿島アントラーズを迎える28日のファーストステージ開幕戦。6月7日にはキリンカップが開催され、青一色に染まったホームのゴール裏はガンバモードから日本代表モードに切り替わる。
(文責・藤江直人/スポーツライター)



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